『GビズID(gBizID)』オンライン申請についてわかりやすく解説

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こんにちは。行政書士の稲福です。

この記事では、2022年度にスタートした建設業許可の電子申請『JCIP』を行うために必要なデジタル庁提供の認証サービスである『GビズID(gBizID)』のアカウント取得について説明します。

建設業許可の電子申(JCIP)には、この『GビズID(gBizID)』のアカウント取得及びステム上での委任申請が必須になりますので、新規申請や更新申請の電子化を検討されている建設業者様は是非参考にして頂ければと思います。

『GビズID(gBizID)』とは、1つのID・パスワードで様々な行政サービスにログインできるサービスです。

おそらく多くの事業者の認識では補助金申請のために必要なIDと認識されているかと思いますが、行政手続きが煩雑、平日に役所に行く時間が取れない、複数の行政サービスがバラバラという課題を解決するために行政側が立ち上げたシステムが、この『GビズID(gBizID)』です。 

そして、『GビズID(gBizID)』を取得することで、個人や法人が様々なデジタルサービスを利用できるようになり申請業務の手間が軽減されたり、行政とデジタルでやり取りが可能になり審査や確認作業が迅速化される等のメリットを享受することができます。

この『GビズID(gBizID)』のアカウントを取得すると、一つのID・パスワードで、複数の行政サービス にログインでき、アカウントは一度取得すると 有効期限、年度更新の必要はありません。

非常に便利な行政サービスですので是非アカウントの作成にトライしてみて下さい。

それでは、具体的な登録の手順について説明していきます。

まず、前提として知っておかなければならない知識ですが、『GビズID(gBizID)』には、以下の3種類のアカウントがあります。

  1. gBizIDプライム(会社代表者もしくは個人事業主)
  2. gBizIDメンバー(gBizIDプライム収得している会社等の従業員)
  3. gBizIDエントリー(事業をしている人なら誰でも使用可能)

このうち、建設会社や一人親方の場合は会社代表、個人事業主に該当するので1.gBizIDプライムの取得が必要になります。

なお、プライムとありますが利用料は一切かかりません。

また、これまではプライムのアカウントを取得するために、書類を郵送して申請する必要があり、書類審査と発行に約2週間かかりましたが、令和6年4月現在は双方ともオンラインでの申請が可能で、最短即日でIDが発行されます。

それでは、法人代表者・個人事業主の方がオンラインで『gBizIDプライム』のアカウントを申請するために必要なものについて説明します。

まず大前提として、『gBizIDプライム』のオンライン申請にはマイナンバーカードが必須になります。もしマイナンバーカードを持っていない場合には、書類郵送にて申請を行うことになります(当記事では書類郵送申請の方法については割愛させて頂きます)。

メールアドレス
GビズIDのアカウントとして使用します。
☑GビズIDからメールが届きます。

申請用端末(パソコン) 
☑オンライン申請を行う端末となります。

スマートフォン(マイナンバーカード読み取り可能端末)
☑ワンタイムパスワードをSMSで受信します。
☑マイナンバーカードの読み取りに使用します。
☑GビズIDアプリ(マイナンバーカード読み取り)のインストールが必要です。

マイナンバーカード(個人番号カード)
署名用電子証明書暗証番号(マイナンバーカード発行時に設定した英数字6〜16桁のパスワード
券面事項入力補助用暗証番号(マイナンバーカード発行時に設定した数字4桁の暗証番号
※マイナンバーカード本体が必要となります。登記情報とマイナンバーカードの情報が一致している必要があります。不一致の場合はオンライン申請が完了しません。引っ越し等で、登記情報やマイナンバーカード情報の更新を行っていない場合は、情報を更新の上オンライン申請を利用してください。

ここで注意が必要なのは、オンライン申請には、スマートフォンにて申請用端末(パスコン)ORコードを読み込む必要があるので、スマートフォンと申請用端末(パソコン)がそれぞれ必要だということです。

申請用端末にスマートフォンを利用することもできますが、その場合には申請用端末とは別にスマートフォンがもう一機必要となります。

GビズIDアプリスマートフォンにインストールする。
パソコンのGビズIDにて必要事項を入力する。
③パソコンの画面に表示されたQRコードGビズIDアプリで読み取る
④GビズIDアプリでマイナンバーカードを読み取り、申請内容に署名する。
⑤パソコンで申請内容を確認して申請する。
⑥GビズIDのパスワード設定する。
gBizIDプライムアカウントとして利用可能となる。

オンライン申請は、上記の流れで申請します。詳細はデジタル庁のWebサイトにてわかり易く説明されているので是非参考にして下さい。

無事に『gBizID(プライム)』のアカウントを取得できましたら、GビズIDのホームページ右上のボタンからログインし、画面左側のメニューから『委任申請』をします。

委任申請から委任完了までの大まかな流れは以下の通りとなります。

①GビズIDの画面にて、申請者(依頼主)が代理人(当事務所)のアカウントID(メールアドレス)を入力する。

②次に、『建設業許可・経営事項審査電子申請システム」を選択して委任申請をします。継続で委任していただいている場合委任終了日は空欄で結構です。

③代理人(当事務所)のメールアドレスに受任承認依頼のメールが届き、代理人(当事務所)が承認を行う。ここで委任関係が成立し、GビズIDに委任関係の情報が登録される。

④電子申請システムにて、代理人(当事務所)が委任対象手続きを指定の上、委任状を作成する。

⑤代理人(当事務所)は、申請者が指定した手続きに関する申請が可能となる。

最後までご覧いただきありがとうございました。

GビズIDアカウントを取得することで、建設業許可等電子申請システム(JCIP)を始めとした多様な行政サービスを利用できるようになり、申請業務等をより効率的に進めることができるようになります。

この記事が事業者の皆さまの業務効率化の一助になれば幸いです。

なお、当事務所に建築業許可の電子申請をご依頼なさるには、事前に『gBizIDプライム』の取得およびシステム上における当事務所へ委任申請が必要となりますが、こちらは全て無料にてのサポートさせて頂いておりますのでご安心下さい。詳しくはお問い合わせフォームよりお問い合わせ下さい。

アソシエイツ稲福国際行政書士事務所では、建設業者様が特定技能外国人を雇用するために必要な申請をサポートしております。

また、建設業許可申請もオンライン(JCIP)にて全国対応しております(大阪・兵庫・福岡を除く)。

お問い合わせフォーム、お電話、LINE@にて初回限定の無料相談サービスも行っておりますので、是非一度ご相談下さい。 

この記事の監修者
アソシエイツ稲福国際行政書士事務所 行政書士
稲福 正直

アソシエイツ稲福国際行政書士事務所
代表行政書士
沖縄県那覇市出身
明治大学法学部法律学科卒業
東京都行政書士会
会員番号第15128号
専門は、建設特定技能ビザ申請・建設業に係る申請等

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